わたしたちについて

家族のこころのケアを支援する会とは

当会は、家庭内で子どもや高齢者の問題で悩むなど、精神的ケアを必要とする家族に対して、適切な相談活動や家族支援に関する事業をおこない、当人を含む家族メンバーの福祉と健康に寄与することを目的とします。また、上記目的の延長として、カウンセラー養成の教育をおこない、カウンセリングマインドを持った社会づくりを目指します。(定款第3条より)

当会は、上記の目的を達成するため、次の種類の特定非営利活動をおこないます。(定款第4条より)

(1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動

(2)社会教育の推進を図る活動

(3)子どもの健全育成を図る活動

また、当会は、上記の特定非営利活動の具体的施策として、次の事業をおこないます。(定款第5条より)

(1)下記の各層に対するピア・カウンセラー養成講座を開催します。

(a)不安、孤独等の悩みを持つ高齢者
(b)引きこもりの青年
(c)高齢者を持ち悩む家族
(d)子どもの問題に苦悩する家族

(2)上記各層のピア・カウンセラーをそれぞれの家族や高齢者の施設に派遣します。

(3)夫婦の危機や社会的不適応をきたしている家族メンバーに対して、適切な相談活動をおこないます。

(4)子育て中の親に対する養育研修や子どもを指導する教師などへの研修をおこないます。

(5)精神的ケアを必要とする家族支援に関する講演会、研修会を開催します。

(6)ホームページ等による普及啓発事業をおこないます。

(7)その他、この法人の目的を達成するために必要な事業を適宜おこないます。


日本ナラティブセラピー協会との関係

日本ナラティブセラピー協会は、当会の姉妹組織です。
当会が、その設立時から研究と実践を重ねてきた「ナラティブセラピー」というカウンセリング技法を、日本に普及させるために、ナラティウブセラピーの研究、実践、教育に特化した組織として位置付けています。


概要
名称 特定非営利活動法人家族のこころのケアを支援する会
設立日 2003年10月4日
法人登記 2003年10月4日
設立者 斎藤 利郎
所在地 東京都千代田区富士見1-2-32東京ルーテルセンター210
電話 03-6272-3386
FAX 03-6380-8698
Eメール info@ts-family.org
理事長 田中 達也
理事 高橋 郁夫
監事 内藤 邦雄
顧問 斎藤 利郎

理事
理事長:田中 達也

広島県出身。東洋大学文学部卒。放送大学大学院文化科学研究科卒(学術修士)。
1999年、高齢者への傾聴ボランティア活動NPO法人の設立メンバー・事務局として関わる。このころから傾聴ボランティア養成カリキュラムを開発した心理カウンセラー・斎藤利郎に師事し、カウンセリング技法を学び始める。2006年、NPO法人家族のこころのケアを支援する会に加わり、本格的に心理カウンセラーとしての活動を始める。
2009年、NPO法人家族のこころのケアを支援する会・理事長に就任、現在に至る。
2011年より東京工学院専門学校講師(心理学)。
2020年より東京・iスマートビジネス専門学校講師(ライフキャリア)。
心理カウンセラーとして、NPO法人の相談室でのカウンセリングや、中学生を中心とした子どもたちの心理相談に携わるかたわら、ナラティブセラピー技法の研究と実践を続けている。その成果を活かし、外部の個人や企業、官公庁などへの教育研修を通じて、メンタルヘルスケアの指導と、ナラティブセラピーを主としたカウンセリング技法の普及活動を行っている。
保有資格:ナラティブセラピースト、公認心理師、産業カウンセラー


理事:高橋 郁夫

岩手県出身。國學院大学卒。自殺防止ダイヤルの電話相談員を長く勤める中で、2007年、斎藤利郎主催の第1期ナラティブセラピー技法習得のつどいに参加、以来ナラティブセラピーの研究と実践に従事する。2009年よりNPO法人家族のこころのケアを支援する会理事に就任、現在に至る。
心理カウンセラーとして、主として職業人向けの電話相談業に従事するかたわら、ナラティブセラピー技法の研究実践を続けている。その成果を活かし、外部の個人や企業、官公庁などへの教育研修を通じて、メンタルヘルスケアの指導と、ナラティブセラピーを主としたカウンセリング技法の普及活動を行っている。
保有資格:ナラティブセラピースト、精神保健福祉士、産業カウンセラー


監事:内藤 邦雄

東京都出身。東洋大学文学部卒。株式会社カルテモ代表取締役。
大学卒業後、サラリーマンを経て、2002年独立。
代表の田中とは学生時代からの友人であり、ビジネスの問題解決およびコミュニ ケーション方法のひとつとしてナラティブセラピーに興味を持つ。その後、第8 期のナラティブセラピー講座を受講。
現在は、会社経営のかたわら当協会の理事として参加。
大学時代の専攻は江戸文学で卒業論文のテーマは「与謝蕪村論」。
大学時代の恩師とともに立ち上げた「俳句コミュニケーションサイト 芭蕉会議 (www.basho.jp)」は、俳句の創作、研究双方の関係者から大きな注目を集めて いる。趣味は競馬と街歩き。俳号は玄了(げんりょう)。


顧問:斎藤 利郎

トシ家族療法研究所所長、NPO法人家族のこころのケアを支援する会顧問
北海道出身。日本大学文理学部卒。日本ルーテル教団神学院、Lutheran School of Theology at Chicago(教育学修士)。アメリカにて家族療法を中心に様々な心理療法を学び、日本ルーテル教団牧師、浦和ルーテル学院(非常勤)、聖望学園中・高等学校(宗教主任)、開智中・高等学校(スクールカウンセラー)、武蔵野女子大学講師、東洋英和女学院短期大学非常勤講師等を経て、カウンセリング相談と技法研究をおこなう「トシ家族療法研究所」(1998)、そして「特定非営利活動法人家族のこころのケアを支援する会」(2003)を設立。現在は研究所所長、法人顧問として、ナラティブセラピーの研究と実践、普及に力を入れている。
東京多摩いのちの電話の研修講師、スーパーバイザーを長くつとめる。
著書「教育カウンセリングと家族システムズ」現代書林、「ピア・カウンセリング〜高齢者ピア・カウンセラー養成の試み」現代書林、「日本版ナラティヴ・セラピー スタンダード」当会発行 他


書籍販売

日本版ナラティヴ・セラピー スタンダード
斎藤 利郎 著
3,000円+税

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(著者について)
斎藤利郎は、カウンセラー歴40年以上の実績を持つ家族療法家です。
彼は家族療法家としての活動の中でナラティブセラピーの論文に出会い、研究を始めました。
当時は訳本もなく、洋書を取り寄せ、翻訳しながら内容を分析し、カウンセリングに取り入れ効果を検証することの繰り返しでした。
研究を始めて12年が過ぎた2019年、今までの研究成果をひとつのかたちにと、彼の研究は1冊の本になりました。
この本は、ナラティブセラピーが日本で実践されるための、理論的基礎を体系化した本です。日本人による日本人のための、ナラティブセラピー「標準」テキストです。